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   ECの本

「トイレット・コミュニケーションのすすめ」という本を見つけました。
 トイレット・コミュニケーションのすすめ
          ‐母と子のチャレンジ‐

 著者    財団法人 幼児開発協会 企画室
 発行所   財団法人 幼児開発協会
 発行年月 平成四年一月

平成18年現在からみて、14年も前に発行されたECの本です。

内容は、何人かのママとベビーのECの実例と、それに関する考察。
良い例を取り上げているのだろうけれど、
みんなすごいんです!
文字通り「コミュニケーション」されているんですよ。
以下、この本を参照しながら書いています。

まず、この本の中でのトイレット・コミュニケーション(以下、トイレコミュ)は、
妊娠中からはじめています。
赤ちゃんはお腹の中にいるときからずっとサインを出しているそうです。
「疲れたよ」「狭いよ」「楽しい」など、サインを送り、
それを母親は「お腹が痛い」「ポコポコ動いた!」などの症状で受け取ります。
出産経験のある方なら、皆、心当たりがあるのではないでしょうか?
そんなサインを読み取ろうと心掛け、話しかけるところから
トイレコミュは始まるそうです。

出産後も母親は赤ちゃんの訴えを理解しようと努力します。
「何で泣いているのか?」
お腹がすいたの?おむつがぬれたの?
観察しているうちに、その子の排尿パターンが見えてきます。
最初はサインを見てというよりも、母親がタイミングを見て排泄の誘導をする
というところから始まり、そのうちに赤ちゃんが出すサインが
わかってあげれるようになります。

生後一ヶ月のうちに、ウンチやおしっこのサインが
なんとなくわかってくるケースが多いそうです。
もう、おまるを使う方もいらっしゃったとのこと。
母親が赤ちゃんからのサインに応えようという姿勢でいると、
赤ちゃんもそれを感じ取り、母親を信じサインをもっと出すようになります。

赤ちゃんが出すサインは排泄のものだけではありません。
「暑い」「寒い」「のどが渇いた」「お腹がすいた」・・・
トイレコミュを通してそんな赤ちゃんの気持ちに敏感に気づき、
応えようとする努力ができるのだと思いました。

実例が載っています。
3ヶ月で喃語での意思表示をする赤ちゃん。
それを、このママは、聞き取り、要望に応えてあげています。
その子は1歳で単語45語、二語文、三語文、四語文も話し、
名詞だけでなく形容詞、動詞、なども話せるようになったそうです。

また、大体の子が1歳になる頃には言葉でも、
おしっこ・ウンチを教えるようになり、
1歳半ごろには自分でしようという様子が見られるようになるとのこと。

トイレコミュは、結果的には早い時期からの言葉や、
排泄の自立を促すものとなっていますが、それが目的ではありません。
排泄の援助を通して子供とのコミュニケーションをしっかりしたから、
後からそのような結果がついてきただけ。
この本を読むと、納得できます。


さて、私とチョリのトイレコミュを振り返ってみると・・・。
はじめから思った以上におまるにしてくれて、
「まあ、なんておりこうさんなの!?」
と、驚きと感動でいっぱいの日々でした。
トイレのサインと、トイレじゃない時のサインもわかってきて、
トイレいやいや期もなんとか乗り越え、今(チョリ8ヶ月)に至ります。

途中、「早くおむつが外れること」を期待してしまいました。
ついでに、おまるも早く卒業できたら・・・。と、
トイレに連れて行くことを増やしたりしていました。
そうしたらやってきた「トイレいやいや期」。
子供は敏感に私の欲を感じ取ったんですね、きっと。
早い時期の排泄の自立は副産物!!
わかっていても、ついつい期待してしまいます。

「トイレコミュは、トレーニングではなくコミュニケーション」
この本を読むことで、その原則に立ちかえることができました。
子供は排泄に限らず、いろいろなサインを出していることがわかりました。
親と子が互いに伝え合い、分かり合おうとする、
それをトイレコミュは自然と促すものだと思います。
これからも子供の成長を注意深く見つめて、
子供に合わせて排泄や他の要求に応えていきたいです。



この本の中で、紙おむつについても触れられていました。
「紙おむつを使っていると、排泄をしても泣かずに平気で遊んでいる。」
これを利点とみるか、欠点とみるかは人それぞれでしょうが、
トイレコミュをしているママたちは
紙おむつを使ったらその後布おむつに排泄後も泣かなくてショックだった。
とか、
8ヶ月の子に紙おむつを使ったら、排泄のサインを出さなくなった。反省。
など、排泄を教えて泣く子供のほうが自然で、健康的と考えているようです。

 ぬれてもぬれた感じがわからない
→すぐにおむつを替えてもらう必要がない。
→おしっこしても教えない。
→おむつにおしっこするのが当たり前になる。
・・・といった悪循環に陥りやすいのかな。と、思いました。

でも、実際、おしっこをしていてもニコニコ遊んでいる子供達と比べ、
チョリは、おしっこをしたくなると泣くし、しても泣くし、
よく泣く子だと思われていると思います。
紙おむつにしたらチョリも一緒にニコニコ遊べるのかしら、と、
迷うこともないとはいえません。
迷っているうちにおむつはずれそうですが・・・。
あ、また、期待してしまった(^^;;)

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