ナース(nurse)という言葉には
名詞としては「看護師」の他に、乳母、保母などという意味があり、
動詞としては看護する、手当てする、授乳する、大事に育てる
などの意味があります。
子育てをしていてよく思うのが、「看護の仕事と似てるなぁ。」ということ。
情報収集して、アセスメントして、計画立てて、実施、評価・修正・・・。
毎日が試行錯誤。
最初は私が看護師だったから、看護のような子育てを
しているのかと思っていましたが、他のママたちと話をしてみると、
みんな、そうして子育てしていることに気が付きました。
これまでも、ナイチンゲールをはじめ、たくさんの学者さんや、
専門家の方々が「看護とは○○である。」と定義されています。
まとめて「これ」と言ってしまうことは、私にはできませんが、
私は、
「その人に応じた健康な生活が送れるように援助すること。」
のように思っています。
子供が健やかに育つよう、親は実にさまざまなことをします。
その育児の過程が、看護そのものだと思うのです。
実例で考えてみましょう。
(ものすごく簡単に書いてます。小児科の方、産科の方、スミマセン。。。)
@情報収集
おっぱいを飲んだ後2時間以内にまた欲しがる。
おっぱいの張りはあまりない。
Aアセスメント(査定)
おっぱいが足りていないのでは?
乳房マッサージや、搾乳をして母乳分泌量を増やせば、
今後もミルクを足さずにすむかも。
B計画
授乳前に乳房マッサージをする。
授乳後は搾乳をする。
飲ませる時の抱き方を工夫してたくさん飲めるようにする。
赤ちゃんが他に泣く理由はないか観察する。
C実施
Bで考えた計画を実際にやってみる。
D評価・修正
実施してみての効果はどうだったか?
授乳間隔は延びたか?
おっぱいは張ってきたか?
どうしたらより良くなるか?次はどうしよう・・・?
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↑こんな感じ。
ね、みんな、自然とやってるでしょ?
子供のことで何かトラブルがあったら、なんでかな?どうしたらいいのかな?と考えて
育児の本や雑誌で調べたりして、対処してみて、
その結果が良かったり、いまいちだったり。
そんな試行錯誤を繰り返し、親は子供を理解し、
親になっていくのだと実感しています。
子育てはとても大変な仕事です。
だけど、やったらやっただけの反応が見えやすく、やりがいがあります。
それに心から喜ぶ我が子を見たら、疲れを忘れてしまうし、
幸福感で一杯になってしまいます。
私はこんなにすばらしい仕事を授かった事に感謝しています。
これからもたくさんのママたちが、
生き生きと、楽しく、ナーシング(子育て)していけますように。
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